コダワリ生活のススメ

良いモノを厳選して紹介します。

サラリーマンの身だしなみ要点まとめ(ノーネクタイ職場&クールビズ推奨)

私の勤め先は、クールビズ推奨、ノーネクタイ職場の会社です。上下スーツじゃなくても良いんだけど、清潔感のある服装でよろしく!みたいな雰囲気。サラリーマン生活も約10年になり、押さえておきたいポイントが分かってきたので、私の備忘録も兼ねてまとめておきます。バリバリの営業職じゃないけど職場の雰囲気はそこそこ気にしなきゃ…という方の参考になれば幸いです。

基本の服装

基本はカッターシャツ+スラックスです。清潔感のあるキレイめな恰好でまとめます。周りに対して浮きすぎず(キャラが立っていれば周りと違うファッションも全然OK!)この人はこういうコダワリがあるのか!というメッセージが出せていたら、ビジネスファッションとしては100点ではないでしょうか。以下に、私なりにポイントをまとめてみました。

ジャケット・スラックス

上下スーツのスラックスを使えば、すぐにジャケットを羽織れば正装になります。スラックスのみで上に適当なジャケット等を重ねれば、少しラフでありつつ清潔感のある雰囲気になり、普段使いに最適だと思います。色・柄は、以下のポイントを押さえます。

  • 黒色のものを1~2着
    無地 or 細かい柄のものを持っておくと、どんな場合でも失敗がありません。遠目に見ると無地に見えるくらいものの方が正装感が高くて、周りと比べても浮かずに済みます。
  • 紺色、グレーのものを数着
    普段着に黒ばかりはちょっと…という場合には、紺色、グレーを加えて変化をつけましょう。ストライプ、チェック等の柄が入っているものも楽しいですし、着まわす時に気分も変えられます。

ジャケットは、2つボタンでも、3つボタンでも、下のボタンを留めないのが身だしなみのルールです。全部のボタンを留めるのはダサイので注意。また、ジャケット・スラックスは最低でも3~4着を用意して、逆さに吊るして干しながら着回すことでアイロンがけorクリーニング回数を減らせます。ヒザのアイロン皺もある程度回復しますし、毎日同じスラックスを履き続けるよりも生地を休ませることができて長持ちしますよ。

私は薄手のスラックス(夏用)を4着、厚手のスラックス(冬用)を3着、上下セットのスーツを数着づつ持っていて、その日の気分で着回しています。

ワイシャツ(カッターシャツ

白ベースのシャツは正装感が高く、清潔感もあるのでオススメです。シャツは迷わずノーアイロンのタグが付いたものを買いましょう。たとえば綿100%等の高級シャツは、どんなに良いブランドの物でも、ビシッとのり付け~アイロンがけをしないと襟周りがクタクタになってしまうので扱いが難しいです。特別な冠婚葬祭の場を除けば、よっぽどノーアイロンのシャツのほうが洗濯も楽ですし、縫製のしっかりししたものを買えば十分だと思います。

  • 白ベースのものを数着
    襟裏や袖口のストライプ等のあるものは、さり気なくお洒落な雰囲気が出ます。全体に派手な柄が入ったものは、その人のキャラに合っていれば全然OKだと思います。無難に行きたい方は(私は)、同じ白でも織柄が綺麗で立体感、高級感があるものを選ぶとお洒落で良いと思います。
  • ストライプ、ドット柄は場の雰囲気に合わせて
    うちの職場は、白ベースのシャツを着る方が多いので、派手な柄シャツは控えめにしています。逆に柄物シャツを着ている方が多い職場では、白柄は垢抜けない新入社員に見えるので要注意!職場の雰囲気にあわせて、目立ち過ぎず、浮かないものを選びます。こちらもキャラが立っている方は、積極的に自分に合う柄のものを選ぶのが良いでしょう。
  • 派手なステッチ、ダブルの襟袖は職種に合わせて
    シャツでお洒落を考えると、派手で大柄なステッチが入ったもの、襟袖を重ねたゴージャスなものがありますが、結婚式のスタッフさんや、ホールスタッフさん、明るい営業職場の方向けだと思います。また結婚式の2次会やパーティーなどにも使いやすく、TPOに合わせて用意するべきでしょう。適当な店員さんの接客に乗せられて、浮きすぎたものを買わないように注意!
  • オール無地の白シャツを1枚
    いざという時の弔事用などに、オール無地の白シャツを1枚持っておくと良いです。普段は着ないし、しまっておくと黄ばむし…という場合は、1月に1回くらい、着なくても洗濯機に放り込めばOK。こちらもノーアイロンのものを選べば、洗濯して干すだけで良く手間もかからず、いつでも正式な冠婚葬祭に備えられます。

ボタンダウンのシャツを買うときはちょっとだけ注意。ノーネクタイでラフに着るには最適なのですが、ネクタイを合わせてしまうとちょっとダサい気がします。元々、ボタンダウンシャツはポロ競技(スポーツ)で襟元がパタパタしないように付けられたもの。私個人の意見ですが、やはりネクタイが必要なビジネススタイルの正装では、普通の襟のものを合わせるのが最適だと思います。

靴下

靴下は、無地が基本ですが、ストライプ、チェック等、よほど派手でなければ失敗はないと思います。それより注目したいのは生地の配合比率。化繊をなるべく避けて、綿or絹のものを選ぶと快適です。

  • 基本は綿100%のソックス
    綿100%のもの(せめて70~80%は含まれているもの)が汗の吸収が良くて快適です。例えばGUは97%ナイロンなのでNG、ユニクロは綿67%なのでほぼ合格ラインだと思います。ナイロン等の合成繊維は汗の吸収が悪いので、夏はベットリして不快ですし、冬もそれほど暖かくないのでオススメできません。快適な靴下を買うならせめてユニクロ、又は靴下屋等の専門店が良いと思います。
  • 1日中歩く日は5本指のソックス
    歩行が多かったり、夜まで残業が続いたりすると、どうしても汗で靴下が蒸れてきます。そんな場合は5本指ソックスを履いておくと快適性が全然違います。綿100%の5本指ソックスでも不快感が残る場合は、絹100%のものを選ぶと最高の吸湿&放湿性能がありオススメです。コストも高くなるのでお財布と相談ですが、私も絹の5本指を2足ほど持っています。ちなみにそこまで高くないユニクロの5本指ソックスでも全然快適です。
  • ブランド物はその日の気分で
    ブランド物の靴下は生地も良いですし、おしゃれな柄、ロゴマーク、刺しゅうが入っていて身に着けたときの気分も上がる隠れアイテムだと思います。肝心のロゴ等はスラックスに隠れて普段は見えないので、コストをかけるなら最後のほうかな。普段ほとんど見えないだけに、チラッと見える靴下まで決まっている方は正直かっこいいですよ。50代くらいになったときに靴下まで気を使える大人でありたいとひっそり思ってます。

靴下は、人前に見えるものではないので、なかなか高いものを買う気がおきないものも正直な所なのですが、合成繊維の靴下を履いている方は、綿の靴下に変えるだけでずっと快適になること間違いなしです。5本指ソックスは一見ダサイですが、快適性は全然違います。外回りの営業さんや、展示会、商談会等で1日中歩き回る方はぜひ1度履いてみてください。1回履いたら手放せなくなること間違いなしです。

ベルト

ベルトは、黒色の革ベルトに、銀色の無難なバックルがついたものを1つ持っておくと、普段着から冠婚葬祭までオールマイティに使えます。あとは持っている靴の色に合わせて、徐々に本数を増やしていくと良いと思います。

  • ベルトの穴位置は、真ん中を使う
    まず一番気を付けたいポイントがベルトの穴位置。街行くサラリーマンを見ていると、何人かに1人は一番きつい位置(=一番内側)の穴でベルトを締めている人がいますが、これはNG。ベルトの余りが必要以上に出るのでアンバランスです。逆にゆるい側で使っていると、太って自己管理ができない残念感が出てしまいます。ベルトの長さは5つ穴のベルトなら中央の3番目を使うように調整すると、最もバランスが良くて綺麗に見えます。
  • 基本は黒、無地の革ベルト
    革ベルトは、どんな場合にも合わせやすいので、使用頻度が増えるとどうしても穴部分の革が傷みやすいです。気に入ったものはレザー用オイル等でメンテナンスしても良いのですが、どうしても局所的に擦れるのである程度使ったら消耗品として考えています。無難なデザインのものは2本持っておいて、1本は予備にしておくとといざという時の正装で失敗せずに済みます。あまり目に付くものではないですが、表皮が剥がれてボロボロなまま正装の場に出るのも気が引けますし。
  • 茶色、ベージュは靴色に合わせて
    茶色の靴を買ったら、ベルトも同系色の茶色のものを用意しましょう。革靴が手染めのグラデーションなら、同じような雰囲気のベルトを選ぶと統一感が出ます。スラックスが紺色なら濃い茶系、グレーならキャメル、ライトブラン等の鉄板カラーで合わせると間違いなしです。大きな柄やバックルが付いたもの、ツートンカラー等のベルトはチャラくなり過ぎる危険性があるので、外しすぎていないか注意して選ぶと良いと思います。

ビジネスシューズは、毎日同じものを履くと湿気を帯びて傷みやすいので、2~3足を履き回すのが基本です。靴底の素材は、革>木>ゴムの順でドレス度合いが高くなりますが、革の靴底は雨に弱いので、TPOに合わせて履き分けるようにすると良いでしょう。

  • フォーマル用の黒革靴
    黒革で甲に1本ラインの入った革靴が最もフォーマルで格調高く、会社の辞令式、壇上挨拶、冠婚葬祭など、正式な場で最も違和感なく使うことができます。どんな場合にも無礼に当たらないので、1足は用意しておきたいたい靴。本革のものを選ぶのが基本ですが、安すぎる物だと、ガラス革と呼ばれる樹脂でテカテカさせた製品もあり、あまり光り過ぎるのも下品に見えるので注意します。綺麗になめされた高級皮革の靴をワックスで磨くと、輝き方も上品ですし、履き心地も抜群で永く使えます。
  • 普段使い用の黒革靴
    プレーントゥ(1枚革の無地のもの)から様々なステッチ入りまで、黒革靴はもっともバリエーションが多くて色々な種類から選べますので、好みに合わせて好きなものを選ぶと良いと思います。個人的には、黒はプレーントゥのものを選んでおいて、茶系でステッチが入ったものを選ぶのが好きです(完全に個人的な趣味なのでお好みでどうぞ)。
  • ダークブラウンの革靴
    紺のスラックスを買ったら、あわせてダークブラウンの革靴も揃えるのがオススメです。ダークブラウンなら、黒やダークグレーのスラックスにも合わせやすいので、応用しやすそうですし。結婚式の2次会なんかでも使いやすいし、キレイめのジーンズに合わせてもいいし、ステッチ入りで、遊び心のあるものを揃えると、意外と使えると思います。
  • グレーのスラックスに合わせたいキャメルの革靴
    黒、ダークブラウンの靴を揃えたら(ある程度年が増えたら?)、次はキャメルの革靴に行きましょう。春、秋にグレーのスラックスと合わせると軽やかな印象で最高におしゃれだと思います。真っ黒からグレーに変えるのには勇気がいりますが(笑)ダークブラウン、ダークグレーを揃えてから、季節に合わせてシフトしていけば違和感なく着こなせるはず。

靴は安いもので1~2万円、ちゃんとした革で縫製されたものは3万円以上します。グッドイヤーウェルト製法とかマッケイ製法とかマニアックな話はさておき、4万円を超えるものはある程度しっかりした製品で、10万~20万円クラスになると、職人が技巧を凝らした芸術品、ブランド品の域になってくる印象です。私のような庶民の普段使いは(それでもかなり高いですが)1足あたり3~4万円位のものを選ぶと長く使えると思います。経験上、定価ベースで3万5千円を超える位から、造形が綺麗で皮革もきめ細かな、高品質な靴が多くなる印象です。

カバン

カバンは、まず1つ用意するならショルダータイプが良いでしょう。また最近ではノースフェイスの角型リュックを使う方が増えたりして、一昔前のダサいイメージではなくて、カッコよく使えるものも随分出てきました。電車通勤等で徒歩が多い方、外回り営業などのない方はリュックタイプでも良いと思います。私なりの選ぶポイントを以下にまとめました。

  • オールラウンドに使えるの黒ショルダーカバン
    どんな場所にでも失敗のないカバンは、やっぱり黒のショルダーでしょう。形がピシッとしている方がキマって見えるので、ある程度ボロくなったら買い替えましょう。会社歴が長くなって、別にそれほどカバンは気にしなくてもOK!ということが分かってきたら、茶系、キャメルに移行しても良いと思います。
  • 長年使い込むのが楽しい茶革のショルダーカバン
    茶革のカバンは、長年使うとこげ茶色になってきて、使い込むほどに色味が良く味わいが出てくるので楽しいですよ。キャメルやベージュのバッグは、汚れが目立ちやすくハードユースでは綺麗に使うのが難しくクリーニング等の手間もかかるので、毎日ガシガシ使う場合はブラウン~こげ茶系の濃い色の革カバンがおすすめです。
  • 1日中歩いても疲れないノースフェイス等のリュック
    東京ビッグサイト当の展示会で活躍するのがこれ。本気でブースを周ってリサーチするなら、肩掛けよりもずっと疲労感が少ないです。だんだん使う方が増えていますが、職場の雰囲気が許せば、20~30代で雰囲気が合えばベストバイのアイテムじゃないでしょうか。ノースフェイスの社長も、サラリーマンが使うのは意外!とコメントしていましたが、その意外性が良いんだと思います。

私の個人的な使い分けとしては、平日は茶革のショルダー、展示会等で歩き回る日はリュックタイプと使い分けています。茶革のカバンは手入れも楽しいですし、雨の日もレザーオイルさえ塗っておけば、かなりの防水効果があり、中身が濡れる心配もありません。革は雨に弱い!と思われる方も多いと思うのですが、メンテナンスすれば全然平気ですし、布のカバンよりもずっと丈夫ですよ。高級感もあり使い込むほど味わいも出てくるので、長い目でみれば断然お買い得だと思います。